当事者が定型発達者を目指すことについて!
- pop-asd-off
- 2017年5月9日
- 読了時間: 3分
かつて私が診断のため、勇気を振り絞って精神科へ行った時の話です。
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発達障害発覚後、放心状態だった私に医者から渡された当事者用の冊子がありました。
まずは 【発達障害の困難・不自由さ・対処法】
その後 【歴史上の偉人・天才達も発達障害者】
という流れのあるある冊子です。
もちろん役立つ情報もあるのですが、あまり当てにはしていません。
なぜならその冊子は
【発達障害者の最終目的は定型発達者と同じ様に暮らす事】
という論調だったので。
私は真逆の考えです。
皆と違うこと・変わっていること に正体不明の違和感を感じつつも、
努力や注意では矯正が不可能だった自分自身の持つ謎めいた気質。
それらを個性や感覚と捉え、手を取り合う事でしぶとく生きて来たのですから。
その冊子の論調にある
【当事者は定型発達者と同じ様に振る舞うことを目指そう】
という考え方はあまりに的外れな提案に思えました。それは
【生まれつき足が無い人はマラソンをしよう】
と言っているようで・・・
極端に言えば
【生まれ持った特性を殺しましょう。傷付きながら不自由を矯正しましょう。】
という論調にも思えたのです。(極端過ぎる気もしますが)
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ブログの途中ですが、誤解無き様お伝えしておきます。
私は当事者と定型発達者の不和を望んでいる訳ではありません。
当事者は皆こう!定型発達者は皆こう!と断言している訳でもありません。
淡々と今の個人的な見解を綴っています。ご理解下さいませ。では続きをDO-ZO。
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当事者には極端な凹凸があります。望みもしない対人関係の困難もあるでしょう。
気を付けても限界のある注意力や、抗えない倦怠感など、
それぞれに型は違えど先天性の凹部分を抱えています。
(凸部分についてはまた後日のブログで。)
もちろん障害ですから困難は紛れも無い事実です。
不自由であることは間違いありません。
(アドバンテージについてもまた後日のブログで。)
発達の凹凸があまり無い人達である【定型発達者を目指しましょう】と
目的を掲げる時点で、
それは絶対的に凹凸を持つ発達障害者を前提から否定している様に思えるのです。
人によっては運命を呪ってしまうような提案だと思います。
当事者は人口に対し約5%(諸説あり)の存在であり、
定型発達者と脳機能が異なるので自然と 変わった存在 になります。
故に対人関係はまず苦労するでしょう。
見えない障害という事実もあり、それは当事者以外には到底わかりえない苦しみです。
仮に定型発達者が5%の存在だとしたらどうか?
現状とは逆のことが起こります。凸凹のほぼ無い彼ら彼女らが
脳機能障害を持つ事に、対人関係などで苦しむ事になるでしょう。
私は当事者が5%の存在として苦しむのは
定型発達者達と必然的に「生まれつき違う」ことに起因すると考えます。
そこで冊子の様に「生まれつき違う」部分を矯正しよう!スタンダードになろう!
というのはあまりに心ない提案では?
それは定型発達者に対して「皆と同じ」部分を破棄しよう!極端な凹凸を持とう!
というのと変わりません。
凹部分を矯正するのは至難の業です。
私は凹部分との共生(ラップではない)を目指したい。
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あるある冊子では【凹部分は具体的かつ事細かに語られる】のに
【凸部分は超特例の奇跡的ギフテッドパターン】
これでは当事者の気力を削ぐような気がします。
現実的かつ庶民的な凸例はあまり語られません。
どんな医学や研究よりも私は当事者の感覚を重んじます。
無数の凸例は当事者達の実生活に確実にあるはず。
矯正や同調は逆効果な気が。脳が疲れたのでそろそろ結論を伝えます。
私は【当事者が定型発達者を目指すこと】に同意しません。
【当事者として自己実現を叶えること】で
それぞれが輝いて欲しいと望んでいます。
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